ueelumenの健忘録

趣味の健忘記ですので内容は未保証です

SONY ST-J88の修理です2

抵抗R801、バリスタダイオードを交換後動作は問題ないようです、

交換した抵抗もヒートしていませんので抵抗が劣化していたかもしれません。

 

感度不足を感じフロントエンド基板の調整、VT調整します、

VT電圧ポイントはフロントエンド基板前側にB2ポイントとGNDが有ります、

CT1~CT5トリマーも問題ないようで余り変化無し、VT調整のCT6をコアドライバーでツンツンするとガリガリノイズ発生!!

こいつを交換でノイズ解決し感度不足も解決!と思ったら感度は余り変わらず。

標準のトリマーは三本足ですが手持ちの二本足のトリマー10Pに交換、

標準のトリマーは入手困難の10mm三本足トリマーです、

ヤフオク等中古ならあるんですがトリマーの中古は有りえませんので6mm新品トリマーを改造して使いました。

メイン基板上のタンタルコンデンサーも全てムラタのセラミックに交換、劣化していそうな電源側のケミコンを交換、今後を考えICを一部ソケット化にしました、

その際基板を上から押さえると音声が途絶える不具合あり、

どうやら半田クラックが有るようで怪しそうな所を再半田しました。

下部シールドにあるPLL基板上にあるCT701をケース裏側から調節、

R411フロント側に電圧計をあて最大になるように調節します。

正規のやり方とは違うと思いますが感度上昇しかし50dbの壁は突破できません、

SGで60db表示は確認しています(家のポンコツSGでは此が限界)ので故障では無いようです、うちはケーブル回線なんですが他の機械も50db程度で頭打ちですのでこんな物でしょう。

上記感度調整、セパレーション、パイロット信号キャリアリーク調整で眠い音が随分改善しました。

各表示用豆球をLED化をしましたが受信レベルメーターはLED化はしていません、

レベル表示の制御がアナログ信号をコンパレータICで無理矢理デジタル表示にしていますのでLED化は一工夫が必要で面倒になりましてそのままですが光量だけは合わせました。

 

測定したデーターは下記の通りです。

 

ステレオセパレーション       Normal : 54dB  (1kHz), 45dB (10kHz) 

                                               Narrow : 38dB  (1kHz), 35dB (10kHz)

Narrowの数値が悪いですが返ってNarrowの方がふわっとして聞きやすいです。??

高調波歪率     stereo  normal :  0.07% 1Khz   10Khz  0.1%

                  narrow :  0.3%     1Khz   10Khz  0.5%

Rch Lchとも大差はありませんでした、

WaveSpectraにて確認   アナログチューナーを見ているようです、

同時期のチューナーのKENWOOD L-01Tと比べると似たり寄ったりの性能です、

最近修理したSONY最後のfmチューナーST-SA5ESは一桁性能が上でした、

でも聴いた感じはST-J88の方がつやつやな音に聞こえます(プラシーボ?)

大体カタログデーターに近づけたと思います、

取りあえず依頼者の方に面目が立ちそうです。