ueelumenの健忘録

趣味の健忘記ですので内容は未保証です

bluetooth audio switcher ?なる物を作りました

FMチューナー3台に少ないプリアンプの入力を取られるのも困りますし、

カセットデッキやらブルーツースも使いたいしで増設致しました。

ブルートゥースカードは市販品を使います、

fmチューナーに内蔵していた品より高級な品をセレクトしました。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CCNH7KBV/?coliid=ICIZ4PRJE6QU5&colid=9SCCSXG14IHC&psc=1&ref_=lv_ov_lig_dp_it


CSR8675 Bluetooth 5.0デコーダーボードでえらい低消費電力、

LDAC対応 なにそれ?

LDACはSonyが開発し、非可逆圧縮ではあるものの、ハイレゾ再生に対応しビットレートは990kbpsと高性能だそうですが訳がわかりません、

ES9018は32bit/500kHzサンプリングに対応と何やら凄そうです、

I2Sにも対応しているそうですがこの基板構成では使えませんので兎に角繋いでみて聴いたら昔のBluetoothの音と次元の違いにビックリです。

初期制作品です、電源回路は修理で部品が有りましたのでSONYのFMチューナーの電源回路を電圧調整した品で電源トランスだけ購入、

後に電源トランスが海外製なので100Vで使うと思ったより電圧が上がらずコンデンサーを大容量化にして外付けに、基板の消費電力が極小ですのでこんな小さい電源でも使えます、本当はデジット辺りの小型電源の方が安くて良いと思いますがこのデザインがステキなのです。

入力切り替えはシールド線処理が面倒なのでリレー切り替えにしました、

YDA138の時の簡易型では無く延滞回路付きですが性能は大差ないと思います。

 

内部はスカスカです。

リアパネルとフロントパネルはこんな感じ

で、

回路図です

電圧値は実測です

アースポイントはTDKのノイズフィルターケースと信号入力付近

まあ只のセレクターなんで神経質では無いです。

想定より電圧が上がりませんでしたが電源トランスが熱くなる程度で発振も無く今のところ安定して動いています。

業務用WカセットデッキFD-90を修理します

TORの業務用WカセットデッキFD-90です、

学校や施設等に設置してありこのメーカー名を知っている方は関係者が多いと思います、

一般には余り知られていないようですね、

シングル機種の同値段帯機種に比べて2ヘッドなので劣る印象が有るようで、

オークションで人気が無く激安で手に入れました、

中身はTEAC Wデッキの最高級機TEAC W-990RXです、

機能は物凄くドルビーB Cにdbx、ダブルオートリバース、双方向並列録音、イントロチェック、etc 等多機能で ヘッドもLC-OFCコバルトアモルファス、サイレント3モーター、とカセットバブル時代後半の製品の様で豪華です。

TEACと操作も同じで取説がメーカーサイトに有ります。

www.toa-products.comやはり入手時は故障していました、

普通古いカセットデッキはベルトが溶けて動作不良が多いのですが、

この機種は業務用機種だけ有ってベルトが丈夫のようで大丈夫でした、

テープ動作もOKで動作確認でパネル表示も問題なく此はラッキーでした、

ベルトの材質が違うのかこの機種はネットで調べてもベルトが溶けた切れたは余りないようですね、

正直Wデッキのベルト交換は面倒で助かります。

 

故障箇所は・・・

録音再生レベルの左右極端な差

どうやら前オーナーが弄った形跡、

サービスマニュアルを参照し内部の調整で直りました。

www.nodevice.jp

ドルビー使用時に歪みノイズ。

フィルター故障のノイズはFMチューナー修理で結構有りましたのでもしかしてと思いまして・・

U703 U803の内部にチタコンが内蔵されていまして其れが経年変化でマイグラレーションを起こしていましたので外して清掃したら直りました。

ドルビーB C dbx基板です

U701のIC cx-20187のブロックダイアグラム

 cx-20187のデーターシートは此方

基盤自体は簡単に外れるので改造には楽です、

回路図は片チャンネルのみ記載されています、

この時代の機種は音質が出た頃のCDに匹敵するそうですが、

実際昔のカセットの音質とは段違いでビックリです、

気をよくして早速改造~

赤丸は信号が通過するカップリングコンデンサーで一般のケミコンですので交換しました。

音が良いと聞いて全てセラミックのX7Sに変えたのですが、

セラミック直列になるのが不味いのかドルビー使用時に帰って煩くなりました、

どうも積層セラミックは同じX7Sでも型番によって傾向が違うようです、

X7S 10μはニチコンの両極性のシルミックに変更しました。

4.7μは通電してみんべさんの発見したRDEC71E475K2K1H03Bを入力と出力にいれました、

ドルビー無で聞いたのですが滑らかな音にレンジが広がり是は良いですね!

ドルビー使わなくてもテープヒスも少なく気持ちよく聞けます、

2台のデッキで交互にテープをセットして流し聞きが出来ます、

手持ちのクラシックテープを片っ端から聞いています、

アジマスや歪等再調整はしていませんが音質等に問題は感じませんのでこれでOKにします。

 

これは良いですね~~カセットデッキはこれで十分かと思いました。

 

リモコンが欲しくなりメルカリで見つけて手に入れました。

FD-90はリモコンのコネクターは外してあります。

繋いだら問題なく使えるようになりました。

 

SONY ST-J88の修理です3 レベルメーターLED化

レベルメーターの表示が暗いのが気に入らないとのこと、

受信レベルメーターのLED化をお願いします。」

単純に抵抗とLEDに置き換えは駄目で色々考えたんですが結局簡単な乗っ取りで行きます、

使ったICはTL489CPです、

TL489CPはアナログレベル検出用ICでSONY ST-J75にも使われています、

制作した受信レベルメーター基盤です。

で、回路図はデータシートを参照。

 www.alldatasheet.com

 

電源はフロントエンド基板のB1からアースも同基板のアースポイントへ、

Q1に繋がっている1MΩはオリジナル回路の5Mですと感度が鈍いので変更、

電源電圧は15Vです、

信号はR411左側から取りました。

LEDは抵抗入りを使いました、

こんな感じで内蔵。

各部半固定を調整しました、

動作は問題ないようです。



座布団チューナーKenwood L-01を手に入れました!2

RFユニットの調整です。

Sメーターを見ながら76Mhz 90Mhz各トラッキング調整を最大になるように調整、

76MHz  L1,L2,L3,L4,L5,L6

90MHz  TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6

実際は近い周波数の放送を受信しながらSメーター最大になるように調整、

L17,L19,L19も高い方の周波数を受信しながらSメーター最大に調整。

トリマーの容量抜けは無いようですんなり調整が出来ました、

ですが何かおかしいのです、

音が微妙にノイズっぽい切れが鈍い、SメーターもフラフラしますのでLA1231Nを見ますと足が真っ黒!その他のICも足が黒いのでマイグレーションを起こしていると考察、足が黒いICの清掃ソケット化コンデンサー全交換を決行しました。


更にトランジスターも足が真っ黒の品が多く随時順番に清掃新品に交換です、

この機種は異様に部品の足が黒いのが多いですね、

もっと古いTU-555やTU-666でもここまで足が真っ黒では無かったです、

木製ケースや非磁性体パーツを多用しているのが原因でしょうか?

交換するコンデンサーやICが多いので大変なんですよ~

筐体も大きく重たいし木製ですから一寸打つけると傷が入るしで裏返すのも気を使います。

足真っ黒なLA1231Nを清掃しソケット化した時点でメーターのフラフラは治りました、

まだソケット化にしていないICも有りますが表から清掃用アルコールと歯ブラシで足を清掃しました、

ICの故障を疑っていましたがマイグレーションの大量発生が原因かな?

回路図を見ながら足の状態を確認して悪ければ交換をして各所の電圧もチェック其れを延々と繰り返し、

マイグレーション起こしていそうな部品は足を磨くか交換。

交換した膨大な量のコンデンサーです。

あれ?VR5を回してもIC9の一番ピンの電圧が変化無し?

D36がオープンになっていました、

SCAフィルターが動作していなかった様で交換したら7Vの電圧が出ました。

Q27 2SC1384, Q30 2SA684が両方グラグラでしたので再半田、

コンデンサーを総換えトランジスター、ICの足掃除一部ICソケット化でかなり綺麗な音になってきました。

この機種はフィルターの故障も多いそうで、

視聴ではフィルターの故障は無さそうですが心配なので外して確認しました、

それなりに黒かったのですが掃除して測定しました。

どうやら問題ないようです。 

 

NHKの放送を聞くと時より耳障りなノイズが入ってました、

SANSUI TU-555 TU-666 で聞くとかなり聞こえますが、

デジタルチューナーは対策済みのようで手持ちのKENWOOD KT-880F SONY ST-SA5ESでは殆ど聞こえません、

原因はFM文字多重放送(DARC)だそうで対策をします。

初めはVR5とL10L11の調整で対応したのですが受信中に切り替わるたびにプチプチノイズが入り駄目でしたので、

ひろくん様の公開された方法で対応しました。

R85を外しD36から470kΩを介してT4へ繋ぎます、

NARROW 時には見事にDARCノイズが消えて気持ちよくNHKでクラシックが聴けるようになりました。



では、

また。

座布団チューナーKenwood L-01を手に入れました!

若いときに見て欲しかったのですが高くて買えず指を銜えて見てました、

今見るとFMだけでこのサイズは全く酔狂です、

サイズ的にまるで座布団の様な品です、

今回かなりお安く入手できました、当然ジャンク品です、

写真は業者から落札した現品で動作未確認でした。

とりあえずは受信しましたが、球切れ、ノブを回すとバリバリ音、ノイズが多く何か音が変?、感度が悪い、チューニングメーターがセンターに来ない、と故障の山でした。

先ずは内部のホコリ掃除をしてRF基板のカバーを外しバリコンの軸を洗浄用アルコールで回しながら清掃でバリバリ音は直りました。

チューニングメーターセンターに来ないのでL8を見ましたら、あ~~コアが割れてます!!

無理に回してみてもメーターは変化なしですね、コンデンサーも容量抜けも有るようです、

前のオーナーがグリグリ回したようです、

此は交換ですが代替えを探し回って見つけました。

KT-80の内部写真をネットで見てもしやと思いヤフオクで手に入れ内部確認、

確認するとやはりT2が同一品でした、

KT-80は調整したらバッチリ動作する品で可哀想ですが部品取りに、

更にTRIO-KENWOOD 専用IC TR4010A AN610 白いフィルター用IFTも使えそうでL-01修理には部品取りに手に入れておくと良いと思います。

 

この段階で豆球を一部LED化しました、

結構汚れていましたが清掃したら傷は少なく外観は美品になりました。

雰囲気があって白熱球の光が良いですね~~

自分はLEDの光はきつくて余り好きではないのですが場所によって使い分けています。

では

次で。

HA1457の代替えIC を作りました

手持ちにKenwood L-01Tが有りますがHA1457の老朽化を心配してましたが、

入手困難でヒロくん様が作られたのに刺激されて自分も作成しました。

基盤は秋月のSOP8ピンSIP化変換基板を使い改造、

オペアンプは同じNJM4580CGを購入しました、

配線図は下記の通り。

動作確認には丁度良い機械が目の前に有りますので(爆)ソケット化して差し替え。

水色の悪魔が見えますが無視して下さい、(笑)

 

音がとてもクリアーになりましてビックリ!

でもL-01Tに使う予定ですので渡すときは元に戻します。

SONY ST-J88の修理です2

抵抗R801、バリスタダイオードを交換後動作は問題ないようです、

交換した抵抗もヒートしていませんので抵抗が劣化していたかもしれません。

 

感度不足を感じフロントエンド基板の調整、VT調整します、

VT電圧ポイントはフロントエンド基板前側にB2ポイントとGNDが有ります、

CT1~CT5トリマーも問題ないようで余り変化無し、VT調整のCT6をコアドライバーでツンツンするとガリガリノイズ発生!!

こいつを交換でノイズ解決し感度不足も解決!と思ったら感度は余り変わらず。

標準のトリマーは三本足ですが手持ちの二本足のトリマー10Pに交換、

標準のトリマーは入手困難の10mm三本足トリマーです、

ヤフオク等中古ならあるんですがトリマーの中古は有りえませんので6mm新品トリマーを改造して使いました。

メイン基板上のタンタルコンデンサーも全てムラタのセラミックに交換、劣化していそうな電源側のケミコンを交換、今後を考えICを一部ソケット化にしました、

その際基板を上から押さえると音声が途絶える不具合あり、

どうやら半田クラックが有るようで怪しそうな所を再半田しました。

下部シールドにあるPLL基板上にあるCT701をケース裏側から調節、

R411フロント側に電圧計をあて最大になるように調節します。

正規のやり方とは違うと思いますが感度上昇しかし50dbの壁は突破できません、

SGで60db表示は確認しています(家のポンコツSGでは此が限界)ので故障では無いようです、うちはケーブル回線なんですが他の機械も50db程度で頭打ちですのでこんな物でしょう。

上記感度調整、セパレーション、パイロット信号キャリアリーク調整で眠い音が随分改善しました。

各表示用豆球をLED化をしましたが受信レベルメーターはLED化はしていません、

レベル表示の制御がアナログ信号をコンパレータICで無理矢理デジタル表示にしていますのでLED化は一工夫が必要で面倒になりましてそのままですが光量だけは合わせました。

 

測定したデーターは下記の通りです。

 

ステレオセパレーション       Normal : 54dB  (1kHz), 45dB (10kHz) 

                                               Narrow : 38dB  (1kHz), 35dB (10kHz)

Narrowの数値が悪いですが返ってNarrowの方がふわっとして聞きやすいです。??

高調波歪率     stereo  normal :  0.07% 1Khz   10Khz  0.1%

                  narrow :  0.3%     1Khz   10Khz  0.5%

Rch Lchとも大差はありませんでした、

WaveSpectraにて確認   アナログチューナーを見ているようです、

同時期のチューナーのKENWOOD L-01Tと比べると似たり寄ったりの性能です、

最近修理したSONY最後のfmチューナーST-SA5ESは一桁性能が上でした、

でも聴いた感じはST-J88の方がつやつやな音に聞こえます(プラシーボ?)

大体カタログデーターに近づけたと思います、

取りあえず依頼者の方に面目が立ちそうです。