現品のヤフオクの画像を流用しています、
知り合いからの修理依頼品です。
裏側です外観は結構な美品ですが、
音出しで音がフニャフニャで球も彼方此方切れています、
やはり故障しています。
到着後すぐ開腹内部確認~
タンタルコンデンサーが原因での焼損故障があると聞いてましたが、
見た感じ大丈夫そうですが交換予定。
各種ランプの球を交換したようで球の銘柄がバラバラで明るさにムラが出ています、
バックアップバッテリーの交換した方とランプ交換した方は別人のようです。
裏面にはバッテリーの液漏れ故障を修理した形跡があります、
作業が丁寧ですのでプロの作業かと思います、
基本動作は問題ないので此が犯人では無さそうです。
とりあえず電源投入~~
む!!焦げ臭いぞ!!でも動作はちゃんと動いていますが直ぐに切断、
円の印の抵抗R801 2.2Ωが焦げました、焼損して解放になったかと思ったら普通に動いています、電圧も異常なし?外して確認して抵抗値もOK抵抗も生きてます?何??
回路図を追って見ますと表示管ドライブ回路の電源のようです。
回路図見ながら回路を探し影響しそうな部品を探します、
バスコンのセラミックは異常なし・・液晶ドライブのICか?でも此逝かれたら代替えは有りませんのでどうしよう(汗)でも表示動作していますので大丈夫かな?・・
バリスタダイオードSV02を外してみたらオープンになっています。
此ですかね
2.2Ω1/4Wが焦げるくらいですからそれなりの電流が流れたはずですが?
Q80の2sa773がへしゃげて付いていましたので煙が出た後見つけて慌てて直したんですが足がショートしていたかも?
SV02はQC出版ダイオード規格ですとサージ吸収用VFが1.2Vから1.5V、
VFが0.63Vがら0.68Vですので2個直列で使います。
メイン基板のシールド板下にある制御基板にもタンタルコンデンサーが載っていますので交換します、
丸印がタンタルコンデンサーです、年月がたっているのでいつ何時ショートの危険が有り恐ろしいので標準の6.7μ/10v全てムラタの4.7μ/50vセラミックに交換します、一部47μ/10vはOSコンデンサー47μ/50V品に交換、因みにタンタルよりムラタの方が圧倒的に低ESR 低インピーダンスです、
今なら1ICで出来る回路が当時は此しか方法が無かったんでしょうね、
何か昔の蛍光管の卓上電卓の基板を見ているようです。
鉄板シールド裏側にあるPLL基板です、これまた厳重にシールドされています、
ネットで探しても公開写真は見当たらなかったですので本邦初公開かも?
すごい良い作りですが箇々にもタンタルコンデンサーが使われていますので交換しました。
では、続きます。